『工場長ものがたり』 第42話

この物語は 石田クリーニング松山工場 工場長の若き日の成長日記です
             (あっ、現在は常務になっちゃいました 笑)




『工場長ものがたり』 第42話
〜 しみぬき修行編 〜  

石田クリーニングのしみぬき侍
 清本・西田の修行のものがたり はじまり はじまり〜


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(2003年春)

めでたく社長より許可をもらって・・・

”日本一のしみぬき技術”
と謳われた不入流の門をたたく事になった私は、

まず、詳しい内容を電話で聞くことにした。

電話をすると・・・
当主の高橋先生自らが詳しく説明してくださいました。



不入流とは・・・
着物のしみぬきの流派。
高知県に高橋先生を当主として発祥。
弟子が全国各地で教室を展開。

しみぬき・色修正・柄修正などを得意とする。
その特技を生かして、
クリーニング店では対応できない 
超高度なしみぬきや事故品の修正などもこなす。
(当時、当店も何度かお世話になりました)



★洋服コース(通常の衣類のしみは これでバッチリ)
★着物コース(着物を扱う上級コース。衣類のしみも完璧)

の2種類があり、着物コースの授業料は2倍でした。

当時、着物はあまり扱ってなかったことと、
料金のことも考えて、

”洋服コース”の方をお願いします。


と告げると・・・
『どうせなら、上級コースの着物コースにしておきましょう。
 着物のしみぬきが出来るようになったら、
 洋服のシミなどは楽勝楽勝。完璧にできるようになるからね。』

・・・と 知らず知らずの間に
上級の着物コースに入門する事になったんですよ〜
先生トーク上手すぎです。 (笑)

(あとで分かったのですが、この年の高知本家の入門者は
 全て上級コースのみの受付だったそうです)


無事、入門手続きも終わり・・・
いよいよ第1回目の講習の日。

講習は毎月1回 土曜日・日曜日の2日間。
松山から高知までは自動車で約2時間半の道のりです。

峠に残ったの雪を気にしながら、早めの出発でした。

                      (つづく)


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いよいよしみぬき修行編スタートです。

しみぬき技術日本一と謳われた 『不入流しみぬき』

果たして そこには何が???
                           

乞うご期待。

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『工場長ものがたり』 第41話

この物語は 石田クリーニング松山工場 工場長の若き日の成長日記です
             (あっ、現在は常務になっちゃいました 笑)




『工場長ものがたり』 第41話
〜 しみぬき修行編 〜  

石田クリーニングのしみぬき侍
 清本・西田の修行のものがたり はじまり はじまり〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(2003年 早春)

西田君が会社に帰ってきたのと ちょうど同じ頃。

私の机の上に 一枚の紙が置いてあった。



見ると・・・


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『しみぬき教室 生徒募集!』

〜圧倒的なしみぬき技術が身につきます〜



と書いてある。


期間 1年間〜

着物コース ●●万円。

洋服コース ●●万円(着物コースの約半額)


===============================
という感じの内容だった。


どうやら、社長が置いたようである。


以前にも書いたと思うが、社長は私に

『あれをしろ。 これをしろ。』

と言う事はあまりない。


私が次にするべき事の”ヒント”を 
そっと 近くに仕込むのだ。

私はウッカリ者なので 見逃すこともあるはずなのに・・・。


本人が気付く(やる気になる)まで気長に待つのである。



この頃の私は、営業部長として
営業・販促・店舗管理・人事・クレーム担当を任せてもらっていた。

役職では、工場長の1つ上の位であるが、
工場内での仕事の経験・作業能力では、まだまだ彼には遠く及ばなかった。

自分より、はるかに若い上司。
しかも、まだまだ仕事も未熟。

そんな上司の采配を すなおに聞いてくれるハズがない。


自分よりはるかに高い技術とキャリアをもった部下達の中で、
私は、力不足をひしひしと感じていた状態だった。



社長はそんな状態の私をよく見ていたんだと思う。

コトバに出しては言わないが・・・
『圧倒的な技術を身につけて、名実ともに認められるリーダーになれ!』

と言っているのだ。

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最近、よく
いろんな会社の2代目さんとお付き合いさせていただくことが
あるのですが、同様の問題で悩んでいる方が多いようです。

今になって ようやく分かってきた様な気がするんですが、

頭でっかちではダメ!



何でもいい。まずは自分が行動し結果をだすこと。

相手を従わせるのではなく、自分を高めていく。

それしか解決方法は無いんじゃないかなぁ〜。

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モチロン当時の私には、そんなことが分かるワケも無く・・・

ただ、ワラにもすがる想いで社長に
『これ・・・ 行ってみようと思うんですけど・・・。』

社長は・・・

『お前が、しみぬきなんか勉強して どうするんじゃ?』
『管理する立場の者が職人になってしまって どうする?』
『もっと別に せないかんことがあるんじゃないのか?』

『それに授業料も決して安くないしの。』


私は、全く予想外の社長の言葉に・・・しばらく考えてから・・・

『これからは、絶対技術が大事になると思います。』
『自腹でも結構ですので、是非行かせてください!』

と答えました。


すると、社長は満面の笑みを浮かべながら・・

『よし。その言葉を待っとったんじゃ!』
『中途半端な気持ちでは、ロクに身につかんもんじゃ。』
『それくらいの覚悟で行かんとダメなんじゃ。
 お前がそこまで言うんじゃったら、カネは出しちゃる。』




試されてたんですね。





その晩、社長は私を食事に連れて行ってくれました。

そして、こう話してくれました。



社長は・・・
近い将来、技術力が重要になる事は百も承知の上で・・・

あえて、否定的なことを言ったそうです。


私の決意を計るために。また、さらに固く決意させるために・・・。





こうして私は、晴れて 

『不入流しみぬき』

の門をたたく事になったんです。

                     (つづく)

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いよいよしみぬき修行編スタートです。

しみぬき技術日本一と謳われた 『不入流しみぬき』

果たして そこには何が???
                           

乞うご期待。

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『工場長ものがたり』 第40話

この物語は 石田クリーニング松山工場 工場長の若き日の成長日記です
             (あっ、現在は常務になっちゃいました 笑)



超久しぶりの更新でスイマセン。




『工場長ものがたり』 第40話
〜 コンビ復活編 〜  

石田クリーニングのやじきたコンビ
 清本・西田の修行のものがたり はじまり はじまり〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(2003早春)

私は、
『西田君。ウチに戻って来い! 悪いようにはせんから。』




『でも、社長がなんと言うか・・・?』
と心配げな西田君。



『社長には、今日西田くんと会う事を報告しとる。
 社長の考えもワシと同じやと思うよ。
 もし、帰って来て欲しくなかったら止めたはずやろ?
 立場上、面と向かって戻って来いとは 言いにくいんやろうなぁ。』


それから話はトントン拍子に進み・・・

1ヵ月後・・・
松山工場には彼のタイムカードが並んでいた。


モチロン家庭の方も元通りに。


日本全国の同業者から うらやまれる・・・
  『ゴールデンコンビ』 復活である。
   


今思うと・・・この時、

よく西田君を引き戻すことが出来たなぁ〜

と自分でも感心する時がある。


彼はその後、
石田クリーニングにとって それだけ重要な役割を果たすことになるから。


人生には何度か決断の時があるらしいが

まさにこの時がそうだったのでは? とも思う。


会社にとって
社長にとって
私にとって

そして・・・西田君にとって。

                        (つづく)
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次回より新展開。

『しみぬき修行編』 がスタートします。


お楽しみに。



『工場長ものがたり』 第39話

この物語は 石田クリーニング松山工場 工場長の若き日の成長日記です
             (あっ、現在は常務になっちゃいました 笑)


『工場長ものがたり』 第39話
〜 コンビ復活編 〜  

石田クリーニングのやじきたコンビ
 清本・西田の修行のものがたり はじまり はじまり〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(2002年冬)

西田君が旅行会社を辞めたのを知ったのは偶然であった。

私の近所の後輩から聞いたのである。
彼は西田君と同級生で、よく一緒に遊ぶ仲らしい。


彼の話では・・・

西田君は現在 旅行会社を辞めてバイトで生計をたてているそうだ。


その話をきいた私は、


彼のバイト先を尋ねた。


彼のバイト先は郊外のパチンコ屋さん。


何の前触れも無く いきなり尋ねて・・・


ホールであくせくと働く彼の姿を見つけた。



声をかけると・・・

彼はかなりビックリした様子に見えた。


いろいろ聞きたい事もあったのだが、


話をしているそばから、呼び出しボタンが光るので


じっくり話をすることは出来そうにない。



私は手短に 後日のランチの約束だけを取り付けて

ホールを後にした。







数日後 昼下がり。


西田君と とんかつ屋で待ち合わせをして、
ランチを食べた。


西田君に 昨日後輩から聞いた話をすると・・・


『旅行会社で仕事をしてたら・・・ 
 バスの運転手の仕事の方が良さそうに思えてきて・・・』

『今、バイトしながら大型免許を取りに行ってるんです』


私は

『なんじゃそりゃ! そんなんで生活ができるんか?』

『嫁さんと子供は どうするんじゃ?』



『・・・・実は、いろいろあって・・・

 
 ・・・別々に・・・・・』


                
                       (つづく)

『工場長ものがたり』 第38話

こんにちわ、清本です。

工場長ものがたり。
久々の投稿になります。


実は、この私のブログ投稿の中で
身内に1番人気があるのが このコーナーなんですよ(笑)

みんなに

 『つづきを早く!』

って言われちゃうんですよ〜(笑)


ちなみに2番人気はというと・・・
 
 『しみぬき侍』

だそうです。


あんまり ジラしても何ですので つづきを投稿しますね(笑)

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この物語は 石田クリーニング松山工場 工場長の若き日の成長日記です
             (あっ、現在は常務になっちゃいました 笑)


『工場長ものがたり』 第38話
〜 コンビ復活編 〜  

石田クリーニングのやじきたコンビ
 清本・西田の修行のものがたり はじまり はじまり〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(2002年秋)

久しぶりに西田君に電話すると・・・
心なしか、声色が暗いような気がした。

『何ぞあったん?』
と聞くと

『いや別に何もないですよ。ただ、忙しくて・・・』


『ほしたら(そうしたら)疲れてるだけなんやな?』


『ええ、だいじょうぶですョ』



と、その時は電話を切ったのだが
何かおかしいなぁ〜 と感じた。


ちょうどその頃、本店の外交員に欠員が出た。

その代わりの外交員になんと!



定年退職してブラブラしてた(失礼?)西田君の親父さんを
引っ張りこんだのだ。


社長の大ファインプレーだ。


将を射んとすれば・・・

の逆バージョン?かな。


おかげで西田君の情報が詳しく入ってくるようになった。



お得意先の引継ぎは 私が同行した。

車中でいろいろ話をしていると
自然に西田君の話題になる。


そして、親父さんと話してて・・・
私が電話で感じた 彼の異変は間違いではなかった事を知る。


一般的に中小の会社のツアコンの仕事はほぼ歩合制だ。
基本給はかなり低めに設定されている。

奥さん・子供を守る安定した収入を得ようとすれば、
その分自分が営業して 仕事を取ってくる必要があるのだ。

自分が営業して、添乗して・・・
さらにもろもろのお付き合いもしなくてはならない。

家を留守にする事もしばしばだそうだ。


そんな日々を繰り返しているうちに・・・・

                         (つづく)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

彼に起きた異変とは?

次回 急展開。 乞うご期待!(笑)


『工場長ものがたり』 第37話

この物語は 石田クリーニング松山工場 工場長の若き日の成長日記です
             (あっ、現在は常務になっちゃいました 笑)


『工場長ものがたり』 第37話
〜 コンビ復活編 〜  

石田クリーニングのやじきたコンビ
 清本・西田の修行のものがたり はじまり はじまり〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(2002年春)

天職して当店を去っていった 西田君を取り戻そうと・・・
彼の勤めている旅行会社に 社員旅行をお願いすることにした。


『ご無沙汰しております!』

打ち合わせに、西田君がやってきた。


私が
『元気にやっとるか?仕事は順調なんか?』

と問うと

『おかげさまで順調です。仕事が面白くって面白くって。』


どうやら彼は、ドンドン新規のお客様の開拓して、
会社でもトップクラスの成績を残しているらしい。

さもありなん。
彼なら当然だろうなぁ〜 と考えてると・・・


『そちらはどうですか?』
と西田君。

私が、
『いや〜 西田君がおらんようになって やばいんよ〜(笑)』
と言うと・・・


『そんな事無いでしょう。清本さんがおったら大丈夫ですよ〜(笑)』


などと、軽いジャブの応酬。



まあ、今の時点では関係を保つだけでいいだろうと考え
本題の社員旅行の打ち合わせをした。


もちろん、顔見知り価格での交渉は忘れずに・・・。
(値切ってごめんね 笑)


その年の社員旅行は
京都・大阪方面 1泊2日
宿泊は十三で。

添乗員はもちろん 彼。


久しぶりに 彼と一緒に盛り上がった夜の宴会は
懐かしく、とても楽しいものだった。
スタッフもみんな楽しそうだった。


やっぱり彼はウチに必要な人材だ。


しかし、しれからしばらくの間 私に出来る事といえば・・・
時折彼に電話をして 情報収集をすることぐらいだった。
(勢いのある時には 下手に触らないほうがいいだろう・・・)



そうやって 半年ぐらいたったある日のこと
彼に電話をすると・・・            

                            (つづく)


『工場長ものがたり』 第36話

この物語は 石田クリーニング松山工場 工場長の若き日の成長日記です
             (あっ、現在は常務になっちゃいました 笑)


『工場長ものがたり』 第36話
〜 コンビ復活編 〜  

石田クリーニングのやじきたコンビ
 清本・西田の修行のものがたり はじまり はじまり〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(2002年春)
旅行会社に転職した西田君を 奪い返そうと決心をした私。

奪い返すといっても・・・そんなに簡単にはいきません。

もともと彼はツアコンになりたかった彼は 
その為に専門学校に進学したんですね。

ちょうど卒業の時、ウチが人手不足だったので 
半ば無理やり引っ張り込んだような形で入社したんです。


そんなウチでの仕事に将来性を感じなくなって転職をしたんですから
なおさらです。



また、受け入れるこちらの方にも問題が・・・
その頃のウチの社風は ”来るものは拒まず・去るものは追わず。”
といったモノがあったんですね。

自分から去って行った者が すんなりと戻って来れるような
懐の深い社風ではなかったんです。

実際、この段階では
”コンビ復活”というのは全くの夢物語でしかありませんでした。


しばらくご無沙汰だったので、
まずは、西田君との関係を近い距離で保っておく必要がありました。

ちょうど社員旅行の時期だったので、彼の旅行会社を使うことにしました。
もちろん担当は西田君を指名して。

                         (つづく)


『工場長ものがたり』 第35話

『工場長ものがたり』 第35話
この物語は 石田クリーニング松山工場 工場長の若き日の成長日記です
             (あっ、現在は常務になっちゃいました 笑)


『工場長ものがたり』 第35話
〜中小企業大学編 最終〜  

石田クリーニングの しみぬき侍 清本のクリーニング修行のものがたり
はじまり はじまり〜


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(2002 春)
中小企業大学校に通って半年間
延べ6週間の学生生活を終え めでたく卒業する事が出来ました。
レポートなどいろいろ大変だったのですが、楽しい学生生活をおくらせて
もらいました。

皆勤賞のオマケつきで。
『どうしても仕事が抜けられなくて・・・』 
と休む人もかなりいたのですが、

私の場合は、
『この勉強を最優先に考えるように』 
との社長通達でしたので
スタッフがいろいろカバーしてくれたこともあって
1時限も休む事無く皆勤する事が出来たんですよ。

教育に関しては全社を挙げて協力する。
石田クリーニングの社風なんですよ


卒業レポートの題は
『わが社の中期経営計画』
だったんですよ。

6ヶ月かけて、自社を分析して課題を見つけ、対策を立てたんです。
もちろん社長にも提出しました。
私がそれを作成してて つくづく思った事は・・・
『優秀な人材の確保が緊急課題である』
ということでした。

いくら立派な計画を立てても、実際に行動に移すことの出来る優秀な
リーダーがいなければ 絵に描いた餅に過ぎません。


私だけでは はっきり言って役不足でした。
優秀な人材を確保して・分担して・協力して
事にあたる事が必要だったんです

そんな事を考えてると・・・
決まって ある男の顔が思い浮かんでくるんですね。
石田クリーニングのことに詳しくて、行動力バツグンの男。
社長や私の性格をよく知ってって、考えを阿吽の呼吸で理解できる男。
そのある男とは・・・

・・・そうです。
石田クリーニングの やじきた迷コンビの1人
西田君だったんです。



私は、
『よし! 西田君を奪い返そう!』
と心に決めるのでした。

                    (つづく)


============================
次回から新展開 〜コンビ復活編〜 がスタートします。
お楽しみに〜



『工場長ものがたり』 第34話

『工場長ものがたり』 第34話
この物語は 石田クリーニング松山工場 工場長の若き日の成長日記です
             (あっ、現在は常務になっちゃいました 笑)


『工場長ものがたり』 第34話
〜中小企業大学編〜  

石田クリーニングの しみぬき侍 清本のクリーニング修行のものがたり
はじまり はじまり〜


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


(2001年 冬)


クリーニング工場指導のS先生。
とっても分かりやすく丁寧に教えてくださいました。

S先生の方針は

クリーニングの基本は洗い。
きっちり汚れを落すのは当たり前で、
汚れを落としてかつ どれだけ 衣類の形を崩さずに洗えるかが勝負。


といったものでした。


美しく洗いあげることに こだわりを持ってたんです。


洗濯・乾燥して 仕上げのラインに ずらっと商品を並べた時、
仕上げスタッフが 
ドライしたのか 水洗いしたのか分からない位のレベルまで
キレイに洗い上げること。


どうして、こんな事に取り組んだかと言うと・・・
通常、ドライクリーニングは縮みや型崩れが起こりにくいので
洗い上がり商品に あまりシワが出来ません。

その後の アイロン仕上げが ”楽”なんです。


逆に、水洗いの場合はドライに比べて シワや型崩れが発生しやすい
ので、その後のアイロン仕上げがとっても ”手間”なんです。


仕上げスタッフは、経験的にそれが体に染み付いているんですね。

ですから、
水洗いした商品が 目の前にずらっと並ぶと・・・
『うわぁ〜 水洗いゾーンだ。仕上げが大変だあ〜。』
って 自然に身構えてしまうんです。
場合によっては、”心が折れて”やる気を失ってしまう事もあるんです。
これじゃあ 生産性は上がりませんよね。


逆に、ドライした商品だと
『ドライだから楽チン。すいすい仕上がるぞ〜。』
と 仕事がはかどるから 生産性がとっても高いんです。

=================================
こういう事情から、
あまり品質にこだわらないお店は ほとんどの衣類を
生産性の高いドライクリーニングしちゃうんです。
その方が 安く楽に製品を作れますから・・・
 
※ その代わり、汚れはあまり落ちませんよ。
=================================

当店が取り組んだのは そんな手抜きではなくて
汚れは当然キレイに しかも美しく洗い上げること なんです。


仕上げスタッフに
これは水洗いした商品、これはドライクリーニングした商品 と
分からないように 美しく洗い上げる。


洗いあがった商品を見せて 仕上げスタッフに
『これどっちか?(どっちで洗ったか?)』
って 聞くのが その頃私の日課でした。

仕上げスタッフもベテランのプロですから、
簡単にはだまされてくれません。

先生にアドバイスしてもらいながら、
ああでもない こうでもない っていろいろ試しました。
結果、さすがにベテランは無理でしたが、
中堅スタッフにはほとんど見分けが付かないくらい 
キレイに美しく洗いあげる方法が確立されました。

このことで 
松山工場の生産性が飛躍的に向上することになりました。

品質を向上させ しかも価格競争力が大幅にアップしたのです。


                          (つづく)


『工場長ものがたり』 第33話

『工場長ものがたり』 第33話
この物語は 石田クリーニング松山工場 工場長の若き日の成長日記です
             (あっ、現在は常務になっちゃいました 笑)


『工場長ものがたり』 第33話
〜中小企業大学編〜  

石田クリーニングの しみぬき侍 清本のクリーニング修行のものがたり
はじまり はじまり〜
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


(2001年 秋)


月のうち 一週間は大学生。
残りの日はクリーニングのお仕事。

そんな生活にも慣れてきた ある日の事。



社長が クリーニングの先生を連れてきたんです。

クリーニングの先生???
その方は、
クリーニングの仕事について なんでも教えてくれる先生なんですよ〜。

営業所開拓や店舗運営などについては 
T部長という先生がいたんですが、

今度は 主に工場運営や品質管理をに教えてくださる
先生だったんです。

前にも書きましたが、この当時
クリーニング店はまだまだ バブリーな営業が続いていました。
とにかく安ければ クリーニングが集まっていた時代です。

そんな中 社長は、
これからの時代は もっと品質にも目を向けないといけない
と考えたのでしょう。

もちろん、私もその考えには大賛成でした。
ちょうど私も学校で 自社の分析をしてて・・・ これから何が必要か?
って考えてたところでしたから・・・。


さて、そのクリーニングの先生。
彼は北陸のクリーニング屋さんの社長さんで S先生といいます。

細身で長身。ショーンコネリーのような髪型。
とってもお洒落で いつもカシミアのコートを愛用されてました。

彼が 松山工場・伊予工場(その時代は伊予工場も稼動していました)
を見て・・・開口一番。

『不要なものが多すぎる。機械も洗剤もその他も・・・!』

工場長(当時の)・次長は叱られちゃいました。

『整理・整頓・清掃もキチンと出来てない!』

・・・と ケチョンケチョンです(汗)


石田クリーニングの技術革新は このとき
まず、工場内の大掃除から始まりました。



当時 私は営業でしたので・・・ 
工場内の事はあまり深くは知らなかったんですね。

と言うより 自分の作業に関係あること以外は 
ほとんど知らなかったんです。


でも、社長はそんな私に 
『清本君。S先生には まず清本君が教えてもらえ。
 そして 教わった事を 清本君がみんなに教えてやってくれ』


なんと、たくさん居るベテラン職人を差し置いて
私が代表で教わる事になったんですよ。

ずーと後で気付くのですが 社長には深ーい考えがあったんです。



さて、この時から石田クリーニングは
ガラッツと変わる事になるのですが・・・

                       つづきは 次回。


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